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 高品質なサプリメント2



 前号では、米国のトップの人達が、如何に高品質サプリメントの選択に腐心するかをご紹介致しました。今回は、その具体的な品質と、選択のポイントをお話致しましょう。


すべての原料を知る必要性

 先ずビタミンとミネラルです。最初のポイントは、含有量をチェックし、その他の成分を知って購入することです。身体に入るものですから、ビタミンやミネラル以外の物質の把握を怠ってはなりません。そして勿論、原料も知らねばなりません。

 ひと昔前の日本では、大手製薬メーカーが合成ビタミンを製造してきた経緯から、糖衣錠が主流でした。単一有効成分と、糖衣錠成分のみという単純な規格で、しかも医薬品の認証が与えられていますから、誰も摂取することに疑う余地はありませんでした。しかし今は違います。国産、輸入品の区別はおろか、誰が製造した製品であるのかを特定することすら、ラベルからでは分からないのが実情です。こうなると、余程の注意を払わないと思わぬ結果を招きかねません。実は身体に悪いもので有る可能性を疑う必要すら出てきているのです。

 身体に悪いものとは、ビタミンやミネラル以外の物質を指します。原料としてのビタミン、ミネラルの良否はありますが、ここでは錠剤やカプセルを作るための物質のことを提起しています。


日本のサプリメント市場における添加物の現状

 一例をあげましょう。総合ビタミンとして販売されているものが、一粒600ミリグラムの重さがありました。成分表示の合計は、およそ250ミリグラム程度です。では残りは一体何かをご存じですか?その何かがもしも不要な物質であったり、あるいはビタミン先進国のアメリカでは使用が禁止されている物質であったりしたらどうしますか?

 残念ながら日本の市場の現実は、相当な注意が必要です。先ず消費者のサプリメントについての知識が不十分ですから、まして錠剤やカプセルを製造する原料について関心を持つはずも無いのでしょう。サプリメントのコストは有効成分だけでは有りません。錠剤やカプセル製品に仕上げる時に使用されるのが、賦形剤【ふけいざい】と呼ばれる添加物です。錠剤は、その鋳型により成型されますが、先程の例のように、有効成分だけで錠剤とするには、不可能か、あるいは大変なコストと管理体制が必要です。サプリメントの販売会社やメーカーは、そこで賦形剤を使用し、全体を増量して作りやすくするのです。

 また、成型された錠剤が鋳型に張り付いては作業が停止し、生産効率が落ちます。これを防止するのがサプリメント業界で滑剤【潤滑剤の意】と呼ばれる物質です。

 そして、流通過程での酸化防止も必要で、そのためには錠剤の表面をコーテイングする必要があるのです。これには文字通りコーテイング剤と呼ばれる物質が使われます。こうして出来上がるのが錠剤ですから、賦形剤、滑剤、コーテイング剤の成分、物質名を知らなければ、全体の8割にものぼる添加物の影響を受けることになります。


サプリメント先進国、アメリカでの対応

 アメリカでは早くからこの問題がメーカーによって取り上げられました。日本と違うのは、消費者がメーカーに対して全成分の情報開示を1990年代の早い段階で要求したのです。その結果、高品質が何かという当然の消費者の欲求に対応することが、プレミアム製品であるとの常識が成立しています。その結果、いわゆる安かろう、悪かろう商品のパターンが特定されています。

 先ず、色つきの物は疑うべきです。次に香料。そして味付き。このタイプの製品は、問題外のカテゴリーに入れられます。その次は、全体が真っ白な製品です。その白さは本来が賦形剤として使用される炭酸マグネシウムでありながら、実は増量目的であることが殆どです。表面に色むらが出来ているならば、既に酸化が発生しており、表面コーテイングすらされていない製品の証拠です。


消費者が最も知るべきこと

 日本のサプリメント市場は、私はアメリカとの比較で、エントリーレベルだと思っております。賢い消費者を目指す皆様こそ、こうした添加物まで勉強なさる必要があります。すると、自ずと良き製品の規格と製造メーカーのポリシーが見えてきます。そして分からないことは販売者に質問すべきです。消費者として、販売者の言うままを信ずるのは、サプリメントでも、危険な時代に入ったと私は思っております。

 ビタミンやミネラルの働きは、一般消費者でも十分な情報を入手しています。しかし添加物については、かなりの情報入手努力が必要です。こうした補足情報こそが、実は消費者が最も知るべきことなのです。正確な物質名や、その副作用情報は曖昧なままにしてはなりません。