【おすすめ本】食事に合わせるワインのヒントがわかる本


今回ご紹介するのは、パトリス・ジュリアンのフランスワインABCという本です。

1997年に文化出版局から発行され、すでに絶版になっているためAmazonの中古本でしか殆ど入手できなくなっていますが、永久保存版として手元に置いておきたい素晴らしい本です。

「特別な日の特別なワインではなく、もっとカジュアルに、日常的に、手軽に作れる料理とともに楽しみたい。」とあり、なかなかとっつきにくい料理とワインの組み合わせをスパッと具体的にわかりやすく説明されています。

翻訳がまた素晴らしく、きっと細かいニュアンスまで意思疎通して書かれたと思われ、まるで最初から日本語で書かれたもののようです。

各地方のワインの説明が著者自身の言葉で凝縮されているのも魅力です。

たとえば、カオールの赤ワインの箇所には、このようにあります。

「カラメル風味のポークに紫キャベツの煮込みをつけ合わせた料理のパートナーにカオールを選んだのも、この力強く豊かな風味とスパイシーな芳香があるからこそ。はちみつ、ハーブ、スパイスとワインが織りなすハーモニーは、飲み物と料理がただ仲良く並んだ関係にとどまらず、二つの要素が溶け合うような新しい味覚の調和を築き上げることを実感させてくれる。」

料理の味付けの力強さ、濃厚さ、重さ、スパイスの種類と量といった要素と、ワインの重さ、風味、酸味の高さなどを合わせていくということがマリアージュなのだということを教えてくれています。

モロッコ出身のパトリス・ジュリアンだけに、スパイスを多く使う料理と合うワインが多く紹介されています。

マリアージュのヒントが豊富に詰まったこの本は、大変恐れ入りますがすでに絶版のため中古本でお探し下さい。

パトリス・ジュリアンのフランスワインABC―ワインと料理を楽しむ [単行本]