【バリアーニ農園便り】至宝の品質と非常事態

降雪のない山

日本ホールフーズ社長、佐藤格(いたる)です。日頃のご愛顧に心より感謝いたします。

12月6日より10日まで、バリアーニ農園を訪問し、現状の解析、そして作柄調査、最後に来年入荷予定のオイル買い付けをした報告をさせて頂きます。

先ずはうれしいご報告、そして深刻な話は後にいたします。

今年の作柄は、私の1999年以来のバリアー二オイルとの付き合いの中で、間違いなく至宝と言えるレベルの品質となりました。

バリアー二家は、この品質の裏に数々の理由があることを説明しております。

そして目出度い作柄の良さには、震撼すべき背景があるのをご説明させて頂きます。

先ず全カリフォルニア州が、既に7年目突入の大旱魃で州北部と南部が強風による樹木の摩擦で森林火災が市街区にも及び、
火災の被害者者は軽く60万人を超え、戸建て25億円超の物件200戸が瞬く間に焼失したなど被害算定すらできない状況にあることです。

農家だけでなく一般市街地にも大旱魃の魔の手が及んだと報道していました。

降雨量は今年も殆どゼロ。しかしバリアー二家では井戸水で凌いでいます。

それに加え、この数年間にわたる樹木の枝剪定で、イタリアの専門職人チームにより予定本数の作業を終了しました。

枝本数を減少させ、水供給を減らし、オリーブの生存本能を呼び覚まさせて生かす手段です。

これこそが今年の作柄の良さの主因であると、バリアーニ家の全員が語っておりました。

一家を挙げての自己防衛策が奏効した見事な展開であります。

ところが、状況は更に悪化中なのです。

昨年まで農園周囲の山脈に降る雪が地下水になっていましたが、例年12月には真っ白に雪で覆われる山脈が写真のように茶色の地肌を晒しています。

私達は、この影響が来年か再来年に出ることを恐れています。

干魃は世界的な問題です。先月訪問したスペインのオリーブ農園でも、やはり今年の大旱魃の被害が拡大中でした。

スペインの農業用水はダム水源が普通なのですが、数十年ぶりにダムの貯水レベルが20%を切ったことを直接目にしております。

イタリアでの減産は60%以上とも聞きました。

2018年は、世界全体のオリーブオイル流通在庫の払底が予想されています。

その中でも急激に需要を伸ばしているのがこのアメリカで、バリアー二オイルへの注文はピークアウトし、今や新規発注は受けられぬ状況をこの目で確認してきました。

最悪は、当社から2018年春以降に追加発注する予定分がバリアーニ家による供給保証量の対象外となりうること。

つまり、2018年は突如として当社でもオイルが完売になる可能性がありますことをご承知おきください。

そして2018年に収穫する果実がどうなるかは、今後の山脈への降雪量に支配されることになりました。

これほどの品質のオリーブオイルが,今や存亡の危機に瀕しているということです。

今後も世界のオリーブオイルの状況把握は適宜ご報告を続けます。

最後に、当社はバリアーニ家から値上げを宣告されました。

需給要因に加え、人件費高騰、井戸水汲み上げ動力のデイーゼルエンジンの使用が禁止されたため、電動モーター購入費用がかさむなど、多くのコスト上昇の要因があるとのことです。

明日配信予定のメールマガジンにてご予約受付を開始させて頂きます。